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2005年4月 1日 (金)

就職について、本当のところ何が変わったのか (simさんへのレス)

simさん、TB、コメントどうも。めちゃ長くなったので、こっちでレス書きます。

電車男のところでも書いたけれど、就職活動しているときっと、「見合い」的な価値観で動いている企業と、「恋愛」的な学校の価値観とのギャップを感じると思います。働き出してからのほうがもっとそれ感じるかもしれない。
企業は今でも、まず仕事があって、そのなかで面白さを見つける、という生き方を要求しているはずです。たぶんそうじゃないとつらいんじゃないかなあ。
ちなみに僕もそういう意味ではsimさんと一緒で、院への進学一本で、就職活動は一切しませんでした。当時はバブルの残り火がまだあったので、僕らにとって就職活動というのは、企業側の接待に参加するという雰囲気も多々ありました。単純においしいものを食べさせてくれるとかね。今思えば社会勉強と思って、ちょっと見てきたら良かったんだけど、頑なだったんだなー。バイトとかさえ、自分の時間を安い給料で金に換えるくらいなら、今はもっと勉強する時期だ、とかマジで思ってたし。
 
もちろんsimさんみたいに、「これをやりたい」と強く願い狭い範囲で就職活動をする人たちは、昔も今も変わらずいたはずです。その数や割合が変化してるかどうかは、ちょっとわからない。変化してるっていってる人が挙げてるデータは曖昧なようです。

でもひとつ確実に違っているのは、昔はそれが駄目だったら就職浪人したり大学院行ってやり直しとかせずに、入れる企業に無理やりでも入ったこと。この点は、大学院の進学率など見ても明らかに変わってきています。大学院修了者に対する社会のニーズなんて、その間ぜんぜん変わっていないんだから、これだけ院生が増えたのは、単に政策変更で枠が増えて院に入るのが容易になり、院卒のニーズとは無関係にモラトリアムで進学する人が入ってきただけだと言っていいでしょうね。
(その点、文科省の大学院重点化政策は、院生の払う授業料を毟り取って大学の収入を増やすためだけに、彼らの人生を狂わせた、虚しいものだったと思う)
 
そういうわけだから、僕の大学にも修士課程があるんだけれど、そんなふうにモラトリアムで大学院に進むのは薦めません。就職浪人で先の見通しもきかない人の場合、院試で落としてもらえたらそれは親心からであり、もし入学を認められたら、人として見捨てられたんだと思ってほしいくらい。大学からみたら、学生というのはお金を落としてくれるお客さんですからね。
うちは教育学部だから教員志望の子が多いんだけど、教員採用試験落ちたら大学院行くよりは臨採で教師やるべきだと思う。教師やっていても、給料もらいながら大学院に戻って学ぶ機会はあるわけだし、実務経験を持ってから学ぶほうが、いろいろ身につきやすいのだから、今自分で学費払ってこの大切な時間を院なんかで無駄にするのは余りにおろかしい。
 
もっとも、ろくに才能も情熱もなく教師になっているような者の雇用を守るために、優秀な若者がいつまでも常勤の教師になれない現実のほうを一刻も早く変えるべき、というのも事実ですね。自分たちの既得権を守るためだけに、まともに仕事ができない人間をかばって解雇させない、というのはとても恥ずかしいことだと思うのだけれど、労組はそういうふうに考えられないのでしょうか。東京都教育委員会とかにしても、君が代とかを教員に強制しているヒマがあったら、まず普段の仕事を碌にやらない教師を解雇することからはじめたらいいんじゃないでしょうかねえ。
どう思います???
 

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コメント

お邪魔します。

昔の教員は「聖職」とまで言われていました。

最近では何に限らず、特定の団体の活動を表立ってするのが「聖職でなくなった教員」と見えます。労働者の誰にも権利はあるでしょう・・でもやりすぎ、とか言いすぎ、とか子供達への影響を考えていないような活動が目立つように感じますが・・・。

また都や国家にしてもやり方がずさんに思えます。強制して国家を歌わすなどおかしいでしょ、だって歌いたくなるように仕向ける方が先決と思うからです。

命令や法律を持ち出して国家を歌わせ、国旗を掲げろというなら民主主義を放棄して民族主義的に傾倒していくと表明するような感じも受けますが・・・。言い過ぎですか??

こういう物事に関しては、大衆が率先して歌いたくなるような環境作りが先でしょう。

小手先の手段を講じることはどちらも慎んだ方がいいと思います・・・。

こんなにしっかりとしたレス、ありがとうございます!
「若者はなぜ決められないのか」を早速読んで見ました。
読んで見て自分もフリーターの気持ちがとても判ってしまうことに気づいて、少し危機感を覚えました。
あの本を読んでわかったことは
「自分はフリーターになりうる」ということ。そして
「しかし自分はフリーターにはなりたくない」という事です。
無理やりに、とりあえずの考えで就職をするのは違うとは思うのですが、チャンスをじっと待っているだけ、という姿勢もどうしても出来ないと思うのです。

就職は「お見合い」だから、やはり相手も自分を受け入れてくれない限りは進む事はできないと思います。
それでも、両思いになれるまでストーカーするのではなく
最初から「この人しかいない!」ではなく
前向きな決定としての「とりあえず」で社会に所属してみて
その中で、次のstep upを見据えるというのもあるのかなと
感じました。
固執しすぎることで、世界を狭めてしまわず、
「この仕事」というよりも「将来の自分像」に焦点を置こうと
考えるようになりました。

なんだか文章にまとまりがありませんが・・・・

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