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2005年5月 9日 (月)

新卒無業

 こちらはちょっと前に読んでいたのだがついでにひとこと。
 リクルートワークスの研究員たちによる共著で、たくさんの人が書いているから、強い一貫性とか個性は感じないが、バランスのとれた良い本だと思う。データの扱い方にも無理なところはあまり見られない(専門学校をよいしょしている部分にはちょっと首をかしげたが)。
 特に面白かったのは四章で、学生時代にさまざまなNPO関係の活動をしていた学生達の、卒業後すぐに就職しない生き方を追っている。
 
 『フリーター亡国論』と比較するとこの本の性格がよくわかる。 
 同じような主張をするにしても、『フリーター亡国論』では、フリーターに「敗者復活」の道を残すように、と書く。フリーターが敗者であるのは多分自明なのだろう。一方『新卒無業』では、同様のことを書くのに「お試し機能をつくろう」というような表現で、新卒一括採用に代わるようなシステムを提案している。また「正社員という呼び名を廃止しよう」と主張し、オランダ型のワークシェアリングの理想を示している。
 もっとも大きく違うのは、パートタイムで働くという生き方にも理想像を提示していることだ。フリーターという生き方も、社会のシステム作り次第では、そのように働く人たち本人にとってだけでなく、社会全体にとって魅力的なものになりうる、という可能性を示している。
 

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